原因を紐解くために
ニキビやアトピーなど、肌トラブルの根本的な原因(体質)は人それぞれ違います。
当店では、お客様の体質を紐解くために、東洋医学的体質チェックシートにご記入いただいたり(簡単な質問に✓を付ける)、普段のご体調についてヒアリングをさせていただいています。
体温と代謝(五大排泄)、五臓六腑、気血水の状態や、ご両親から受け継いだ遺伝体質などが明らかになると、お客様の体質的な肌トラブルの原因が見えてきます。
ニキビの体質的な原因/3パターン
※よくあるご相談「ニキビが治らない」も合わせてご覧下さい
Aさん/20代前半 おでこと頬のニキビ
これまでの経緯(お肌と体調)
- 肌にはカユミと赤みがある
- 中学生の頃からずっと治らない
- お通じは3日に1回しか出ないこともある
- 便秘と下痢を繰り返しやすい
- 生理は28日によりも早くなりやすく、生理痛はない
- 帯下があり、おりものシートは毎日必要
- 花粉症の症状が重い。家族に花粉症や喘息の人がいる
体質的な原因は?
主にアレルギー体質が原因のアトピックニキビ。アレルギー体質は肺と脾(胃腸系)の病であるが、家系遺伝的にアレルギーが強いため、おでこ(肺・大腸)、頬(肺)にニキビが出やすい。
また、肺が弱いため肌が乾燥しやすく、痒みや赤みを伴いやすい。角質層の水分保持機能が慢性的に弱いため、皮脂が過剰に分泌されやすいため、ニキビは治りにくく、ニキビ痕の回復が遅い。
Bさん/20代前半 こめかみとフェースラインのニキビ
これまでの経緯(お肌と体調)
- 肌にカユミや赤みは全くない
- 便秘気味でお通じは2~4日に1回程度(硬い便)
- 生理は28日よりも遅くなりやすい
- 生理痛があり、痛み止めが必要な時がある
- 子供の頃のアトピーは、今は完治した
体質的な原因は?
主に生理の不調が原因。フェースラインのニキビは腎とのかかわりが深く、腎の働きの中でも生理周期の不調が出やすい。体の冷えによって腎の働きが損なわれており、「生理前にニキビが増えて、生理が来るとニキビが落ち着くリズム」が作れず、いつまでたってもニキビが引かない。
腎の働きは「肺」で作られるため、元々アレルギー体質があるので肺の温煦作用(体を温める働き)が弱いことも原因。
※東洋医学ではアレルギー体質は「肺と脾」の病として考える
Cさん/30代後半 あご先と口の周りのニキビ
これまでの経緯(お肌と体調)
- 肌にカユミや赤みは全くない
- お通じは毎日快便だが、たまに出にくい時もある
- 生理の周期は不定期で、2~3カ月ないときもある
- 帯下は多い
- 仕事が忙しくてなかなか休めない
- 朝から体が重く、大変疲れやすい
体質的な原因は?
主に体の疲れ、体力低下が原因。顎先のニキビは腎虚、中でも腎熱(腎陰虚)とのかかわりが深く、更年期障害のような体調不調の症状を伴うこともある。
口の周りは脾胃(胃腸系)との係わりがあり、仕事環境のストレスによって食事などの生活が不規則になり、胃腸へのダメージとなっていることも原因。ストレスや疲れを取り除き、不眠なども改善することが必要。
内因と外因
よくある内面的な原因(内因)
・体温が低い(36.6℃以下)・2日以上の便秘・下痢/便秘と下痢を繰り返しやすい・腹痛を伴う便意・生理周期の乱れ(26日より早い/35日より遅い)・生理痛・おりもの・ホルモンバランスが崩れている・妊娠しにくい・妊娠した・尿の回数が一日4回以内・汗をかきにくい・動悸や息切れ・むくみ・めまい・呼吸が浅い・運動不足・疲れやすい / だるい・過労・食欲がない / 食欲がありすぎる・食後に眠くなる・ストレスが多いと感じる・心配性な性格・うつ/そう・イライラする・落ち込みやすいなど感情の起伏が激しい・眠れない・よく目が覚める・夢を良く見る・首や肩がこるなど
上記にあてはまる項目が…
- 1~3つある
・肌トラブルの原因は浅い
・表面的なケアでも効果がでやすい状態 - 4~6つある
・治ったり悪化したりを繰り返しやすい
・季節の変わり目やストレスで肌の状態が変化
・表面的なケアではトラブルを防ぎきれない状態 - 7つ以上ある
・肌の状態が悪化すると体調は良くなる傾向
・体調不調で毒素を排泄することも困難な状態
・ニキビやアトピーは全く出ないか、出だしたら止まらない
・表面的なケアでは一時的な効果しかない
よくある外面的な原因(外因)
・栄養過多や不足・食生活の乱れ・栄養の偏り・水の飲み過ぎ・酒・タバコ・嗜好品・シャワー・入浴法・シャンプー・リンス・整髪料・睡眠時間・生活時間の乱れ・紫外線・洗顔法・基礎化粧品・メイク化粧品・ピーリング剤・美白用品・市販薬・処方薬・ステロイド長期多量使用・プロトピック・治療過多・アレルゲン・化学物質・環境ホルモン・ウィルス・雑菌・季節の変わり目など
上記にあてはまる項目が…
- 1~2つある
・原因物質を除去するだけでも改善される
・表面的なケアでも効果がでやすい状態 - 3~4つある
・原因物質を除去するだけでは改善しきれない
・環境から受けたダメージが蓄積されつつある状態 - 5つ以上ある
・早急に生活スタイル全体を見直す必要がある
・環境から受けたダメージが体内に蓄積されている状態
・表面的なケアでは改善しきれない
よくあるご相談
アトピーとステロイドについて
アトピーでお悩みのお客様からのご相談で一番多いのは、ステロイドやプロトピック軟膏で治療しているけれど、なかなか治らなくて困っているという内容です。
アトピーは薬でコントロールしていけば大丈夫だし、正しく使えばステロイドは怖い薬ではないから。そうして治療を続けてきたけれど、良くならないんです、というご相談です。
治していくということと、コントロールしていくということは明らかに違いますので、完治しないのは当然とはいえ…
今から20年前は、アトピーは治らない病気だから、薬でコントロールしながら上手に付き合っていくものだ、などと言われたお客様はいませんでした。普通に治療を続けていれば、いつか治ると信じていた方ばかりでした。
当店にご相談される年齢の若い10代〜30代くらいの方は、軽症〜中等症の肌の方が多く、重症化している肌の方は昔よりずっと少なくなりました。ステロイドだけでなく、プロトピックやデュピルマブなどで上手にコントロールされる方が、昔より増えたからかもしれません。
ところが、40代後半以上の年齢の方になると、重症の方が途端に増えます。薬で上手にコントロールするということが、まだ世の中に浸透する以前からアトピーを患い続けて、幼少から主にステロイドを使用してきた方々です。アトピーからステロイド皮膚炎に移行し、難治化している状態です。
ステロイド離脱を自力で試みたことのある方も少なくなく、激しいリバウンドの後に一旦は症状が落ち着いたものの、再リバウンドを幾度となく繰り返したり、色素沈着や深いシワが残ったりしてしまっている方も、ご相談にみえられます。
離脱が不十分に終わってしまった原因は、途中で断念してステロイドを再使用したり、継続したけれど体力・代謝不足で離脱が進まず中途半端な状態でリバウンドが沈下してしまったなど、人によってさまざまです。脱保湿で離脱を試みた方の中には、体力不足により自力で肌が潤う状態までに回復できなかった方もおられます。
以前に離脱を試みた経験がある方も、色素沈着や深いシワ、角質肥厚や酒さが残っている場合は離脱が不十分で、体温が上がったりして皮膚の新陳代謝が活発になると再リバウンドする可能性が大いにあります。
しなしながら、元々のアトピーの程度が軽かったのに難治化した場合は、離脱が済むと嘘のように症状が落ち着いて痕も残らず綺麗な肌になってしまうこともあります。
薬などで難治化していない普通のアトピースキンの場合は体質改善しやすく、適切なスキンケアで保湿するだけでも気持ちよく過ごすことができます。
アトピーの改善と、薬で難治化した肌の改善方法は違います。まずは、あなたの肌の状態と、目指すゴールをはっきりさせることが必要です。
アトピーやステロイド皮膚炎を改善していくには、薬で上手にコントロールをしていくか、薬を止めて本来の自然なアトピーだけの状態に戻してから、長い目で体質改善に取り組んでいくかの二者択一になりがちですので、
当店では病歴と薬歴、体質、ご年齢、体力の程度、ご家庭や職場のご協力・理解などを考慮させていただいた上で、本格的な体質改善や離脱に取り組まれるか、日常生活の改善とスキンケアを中心に緩和サポートをさせていただくかなど、カウンセリングにて詳細にご相談を承ります。
薬を止めたい・減らしたいけれど、離脱を行える環境が整っていない方には、日常生活の改善とスキンケアを中心に緩和サポートなども行っております。保湿を中心としたスキンケアを行うだけでも、気持ちよく過ごすことができるようになるケースは多くありますので、諦めずにご相談ください。
ニキビが治らない
ニキビのパターンは大きく分けて2つです。
1つめは、外因的な要素により活性酸素と過酸化脂質が増加し、皮脂が過剰分泌されて毛穴が刺激され、アクネ菌の増殖によって炎症が発生し、ニキビが悪化するパターン。
この場合は、外因的な要素を取り除いて、適切なスキンケアを行えば容易に改善します。原因が分かりやすく除去しやすいので再発もしにくいといえます。
2つめは、内因的(体質)な要素によって発生するパターンです。
ニキビの体質的な原因はさまざまですが、当店にご相談にみえるお客様の最近の傾向は、さらに3つのパターンに分かれます。
一番多いパターンは、アトピックニキビです。アトピックニキビというのは、当店の造語なのですが、肺が弱かったり、アレルギー体質が原因のニキビのことです。
アレルギー体質は東洋医学では肺と脾の病ですが、主に肺の弱さによって、顔のおでこ(眉間に近い位置)から発症し、徐々に頬(鼻の横)から顔全体に広がっていく特徴があります。おでこと頬は肺と関わりがあり、首の後ろや背中上部に広がることもあります。
肺が弱いと肌が乾燥しやすくなり、皮脂が過剰に分泌されますので、インナードライスキンになります。肌に赤みや痒みが出やすくなり、ニキビ痕の回復は遅くなります。ピーリング作用のあるニキビ薬や化粧品でヒリヒリ感や赤みなどの副作用を起こしやすいのもアトピックニキビの特徴です。
HDL90分で肺周りの筋肉をほぐして体温を上げていくと、ニキビやニキビ痕の回復が早まっていきます。
2つめのパターンは、生理とお通じが整わないことが原因のフェースラインに集中してできるニキビです。
生理周期が遅くなったり早くなったり(28日より遅くなることが多い)、生理痛があったり、帯下が増えたりと、ホルモンバランスの低下によって生理の不調を抱えていますので、「生理前にニキビが増えて、生理が来るとニキビが落ち着くリズム」が作れず、生理が終わってもニキビが引きません。生理中や生理後にニキビが悪化することもあります。
体温が低く、大腸の働きも弱いので、お通じは便秘しやすかったり、便秘と軟便を繰り返したりします。腹痛や軟便が増えるとニキビの炎症が引かず、赤くて大きなニキビになりやすく、痒みを伴います。
この場合は、生理が来るとニキビが引くリズムを作っていきます。生理が来るたびに自分の力でニキビが少しずつ綺麗になっていくように体質改善していきます。
3つめは、腎虚タイプのニキビです。顎先だけに出るニキビです。また、口の周りから顎先に繋がって出ることがあり、これは脾胃の弱さと腎虚が連動しています。見た目の症状は軽そうでも、実はこのタイプが一番治りにくく、長引きます。
腎虚とは、東洋医学では老化現象のことです。よくある体調不調は疲れ、腰の痛みやだるさ、冷え、のぼせ、目眩などで、精力が不足するために起こります。更年期障害のような不調を伴うこともあります。
また、脾胃の弱さ(食物を消化して気血を造ったり、栄養を全身に運ぶ)は腎虚を悪化させます。
このタイプのニキビ改善は、胃腸を丈夫にして気血になりやすい食事をしたり、体の活力を充実させることに重点を置きながら、施術を行い体質改善していきます。
また、まれにニキビ治療にステロイドを使用したために、ステロイドニキビとなっている場合は、非常に強い痒みや酒さを伴っているのが特徴です。
このように、ニキビといっても、人によって原因はさまざまあります。当店は、その方に合った体質改善や適切なスキンケアによって、ニキビを改善していきます。
シミやシワが気になる
シミやシワにも、さまざまな原因があります。
シミは、メラニン色素が上手く代謝されず、お肌に残ってしまうことで起こります。紫外線を浴びるとメラノサイトが刺激を受けてメラニン色素を作り出しますが、これは紫外線の害からお肌を守るために起こる現象です。
一般的なシミは加齢によるものが殆どです。健康で若い方(特に子供など)は、日焼けをしても短期間で元の肌色に戻りますが、年齢を重ねるごとに肌の新陳代謝(再生と代謝能力)が低下してメラニン色素がお肌に残りやすくなり、徐々にシミが出来やすくなります。
また、炎症性色素沈着というシミもあります。これはニキビ、アトピー、ヤケドやカブレなどによって肌に炎症が起こると、物理的刺激や活性酸素によってメラノサイトが多量にメラニンを生成し、それが排出されずそのままお肌に残って出来るシミです。
シワは、乾燥した肌に現れるちりめんジワ、別名乾燥ジワ、小ジワとも呼ばれるものが多く見られます。
加齢とともに保湿力が低下して、肌の形状記憶力が弱まることで徐々に増えていきます。
また、アトピーやアレルギースキンなど、肌のバリア機能が極端に弱いお肌は、慢性的に肌が乾燥した状態ですので、より深いシワが刻まれやすくなります。
表情ジワは、表情をつくるときにできるシワですが、肌が乾燥してコラーゲンやエラスチンが壊れて減少すると、同じ表情を繰り返すことで作られたシワが元に戻らず、表情ジワになります。その他にも、急激なダイエットにより皮下脂肪が減少して皮膚がたるんだり、ハリがなくなってシワになることもあります。
このように、シミやシワの共通原因は大きく分けて2パターンあります。一つは「加齢により徐々に現れるもの」。もう一つは「極端な乾燥や炎症後に現れるもの」です。
原因によって改善方法は異なりますので、まずは、あなたのシミやシワの根本原因を明らかにした上で、必要なケアを行うことが大切です。
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